PRUGIO通信

韓国ソウル在住。旅、飛行機、写真、そして酒を愛する大阪人のブログです。

韓国では病院に葬儀場がある & 海外旅行予防接種

こちら韓国に来て驚いたことの一つが、病院に葬儀場が併設されていることです。前回の記事に、暫く旅に出ていたことを書きましたが、目的地の一つがインドだったので、念の為に予防接種を受けました。その際に行った病院にも葬儀場があったのでちょっと覗いてみました。

予防接種は、この국립중앙의료원=国立中央医療院で受けました。どの病院でも受けられる訳ではなく、事前に予約した上でこの病院まで行く必要がありました。場所は東大門の近くです。f:id:prugio:20170917102732j:plain

予防接種


在インド日本大使館のH/Pを見たところA型肝炎と腸チフスは「是非接種を~」それ以外は「目的地によって判断」となっています。私が最後にインドに行ったのは2010年で、その際に一通り接種しましたが、年数が経っているので抗体は消えていると思います。医師にはその旨を伝え、また、下に貼りつけた大使館の情報を見せたところ、韓国では腸チフスも行き先や目的次第に判断して接種する項目とのことでしたが、折角なのでこれも打ってもらうことにしました。破傷風も念の為打って貰いました。f:id:prugio:20170917134314j:plain

受付ロビーです。韓国では銀行や郵便局以外でも、先ず機械から番号票を取って待つのが一般的です。f:id:prugio:20170917104119j:plain

一番右のカウンターで手続きをします。'"입원예약 / 황열"と書かれていますが、"入院予約 / 黄熱"の意味です。黄熱病以外はそれほど重視していないということでしょうか。
f:id:prugio:20170917104324j:plain

ちょっと可笑しかったのは、注射を打つ際にその場所(今回は肩と尻)をペンペン叩いてから打たれたことです。昔は日本でもそういった習慣がありましたが、今はしないですよね。叩かれた甲斐も無く、どの注射も痛かったです。

領収書です。合計113,750ウォン。1万円ちょとですね。f:id:prugio:20170917105254j:plain

黄熱病予防接種済みの証明書です。f:id:prugio:20170917105703j:plain

 

葬儀場


注射を終え、一服しようと喫煙コーナーに向かうと、有りました、葬儀場が。f:id:prugio:20170917110020j:plain

장례식장=葬礼式場という漢字をハングルで書いたものです。f:id:prugio:20170917110114j:plain

因みに、こちらは喫煙室です。お二人とも、何だか大変そうですな。f:id:prugio:20170917110305j:plain

折角なので(笑)中に入ってみました。特に暗かったり厳かな雰囲気という訳でもなく、ごく普通の待合室です。奥にはコンビニがあります。
f:id:prugio:20170917110427j:plain

階毎の案内です。全て漢字由来語なのですが、主だったものを訳すると・・・
분향실=焚香室・・・参列者が祭壇に線香を上げる、焼香する部屋?
접객실=接客室・・・参列者を食事でもてなす部屋?
영결식장=永訣式場・・・霊柩車に棺を載せ、見送る場所?
참관실=参観室・・・不明です。
염습실=殮襲室・・・遺体を清めて衣を着せる部屋
화원=花園・・・花屋
何となく分かるようなものもありますが、小生、幸いにも韓国で葬儀に参列したことが無く、また、勉強を兼ねて辞書を引いても良く分らないものもありました。
f:id:prugio:20170917110727j:plain

葬礼用品店。喪服等だけでなく・・・
f:id:prugio:20170917110947j:plain

花輪も各種取り揃えています。近年の韓国、日常生活では漢字は殆ど使いませんが、格式ばった場面(結婚式等)では漢字も混ぜて使います。f:id:prugio:20170917111114j:plain

1階の隅にはATMもあります。この男性は香典金を引き出しているのでしょうか。
f:id:prugio:20170917113926j:plain

写真が手振れしてしまいましたが、壁のモニターでは各種祭壇や供物が紹介されていました。
f:id:prugio:20170917114227j:plain

右側は「自然葬」の広告です。「子孫に墓の代わりに美しい公園を贈ってあげてください」と書いています。小さく書かれているのは「自然葬は火葬後、草花、芝生、木の下に埋めて葬儀を執り行う葬礼方法です」との説明で、少女の横は「私達のおじいちゃんは(筆者註: 古い、と言うか、伝統的な価値観とは)違うわよ」と書かれています。
f:id:prugio:20170917114421j:plain
カミサンの談によると、最近は火葬も増えつつあるものの土葬習慣も残っており、墓地不足が問題になっているそうです。興味があったのでNAVERで検索したところ、2013年のものですが「韓国の火葬率は74%、20年前に比べ4倍に増加」という記事が有りました。

この日はカジュアルな服を着ていたこともあり、葬儀場内を余りウロウロするのは憚られたので、1階だけざっと見て建物を出ました。

えっ、ひょとして火葬施設?と一瞬ぎょっとしましたが、酸素貯蔵室と作業場でした。流石に火葬は別の場所で行うようです。f:id:prugio:20170917131132j:plain


まあ、考えてみれば人は皆いつかは死ぬ訳で、また、日本人は死に関することを不吉視する傾向がやや強いようにも感じますが、病気や怪我から人命を救う病院に"死"に直結する葬儀場が併設する韓国式は流石にちょっと・・・、というのが正直なところです。因みに、私が出張で何度も訪れた米オハイオ州の某市では、毎年盛大に行われる祝賀パレード(独立記念日だったかな?)の出発地点が市内の中心近くにある、芝生が綺麗な墓地だったりしました。当たり前ですが、文化圏毎に価値感は異なるものですね。