PRUGIO通信

韓国ソウル在住。旅、飛行機、写真、そして酒を愛する大阪人のブログです。

外国語について & バンクーバー留学の思い出

私が現在海外に住んでいるからでしょうか。一時ネットサーフィン中にこんなバナー広告が頻繁に出てきた時期がありました。f:id:prugio:20170503093932j:plain

「海外で"嫌われる"、日本人の"悪い癖"」などと、些か不穏当な見出しが気になってクリックしてみると以下のような内容でした。隣国韓国とは言え海外に暮らし、言語面でもそれなりに苦労した私からするとちょっと突っ込みたくなる内容だったので記事に書かせて頂きます。尚、コピペした原文は弄っていませんが、地名や人名は一応XXで伏字にしておきました。

=== 内容 (私が?と感じた部分に下線と番号を付けています)===

『想像してください。

あなたはXX空港にいます。空港では一人のブロンドの白人男性(①)がお腹を抱えて苦しんでいます。当然、あなたは、「Are you OK?」もしくは「大丈夫ですか?」と声を掛けます。

すると彼は、「My stomach hurts… (お腹が痛い、、)」と言いうずくまっています。助けが必要なのは一目で分かりました。あなたはすぐに警備員を呼び、「彼を医務室に連れて行ってもらえますか?」(②)と頼みます。

警備員は快諾し、白人男性に手を貸し医務室へ向かいました。あなたは一安心し、搭乗口へと向いました。

多くの人は「日本人も外国人も関係ない。困っている人を助けるのは人として当然だ!」そう思いますよね?それではXX空港で実際に起きた話を聞いてください。

私は8年ぶりにXXにいました。アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアでの海外生活を終え地元のXXに帰省していたのです。翌日、東京で仕事があるので、XX空港から羽田空港へ向かうところでした。多くの人が行き交う中、通路にお腹を抑えうずくまる(②)一人の白人男性(①)を発見しました。

私は当然、「Are you OK?」と話しかけ、警備員に医務室に案内してくれるようにお願いしました。すると警備員は「英語が話せる人を国際線から呼んできます!」と、言ったっきり戻ってくる事はありませんでした。

彼を医務室に連れて行く途中、私とその外国人はこんな会話のやりとりをしました。

私 How long have you been lying down here?
「どのくらい、ここで倒れていたのですか?」

外国人 About half an hour. You were the first guy who talked to me.
Thank you so much.
「30分くらいです。あなたが初めて声をかけてくれました。本当にありがとう。」(②)

  • あなたがもし、困っている外国人くらい助けられるようになりたいのなら(③)、なぜ、空港で苦しんでいたアメリカ人は誰にも助けられなかったのか理由が分かりますか?
  • あなたがもし、英語を勉強しているなら、なぜ、雑誌やテレビが英語に悪影響(④)なのかを知っていますか?
  • あなたがもし、英語は話せるようになった方が得だと思っているなら(⑤)なぜ、最初に「聞き流し英語」や「英会話スクール」に行ってはいけないか(⑥)知っていますか?(実は、外国人を見て緊張(⑦)しているようでは英語を話せるようにはならないでしょう…)

これらは、日本人が英語を話せるようになるために必要な知識のほんの一部です。

これから紹介する無料の書籍では、多くの日本人が抱える2つのメンタルブロックと、その解決方法について明かしています。本当は英語を話せるだけの知識や能力を持っている日本人(⑧)がなぜいつまで経っても英語を話せるように ならないのか?また、どのようにすれば、英語が話せるようになるのか?その方法について書かれています...
  • なぜ、日本に誇りを持ち、日本の文化を大切にすることが英語力を高めてくれる(⑨)のか?P.69
  • 日本人が英語を話せない2つの心理的要因 P.28
  • いつまで経っても英語が話せなくなる広告業界の巧妙なトリック P.58
  • 日本以外のアジア諸国の人々が、英語をカンタンに身につけてしまう理由(⑩) P.66
  • 英語を勉強している人ほど、英語が話せなくなる!(⑪)は本当か? P.91
  • "英単語"を覚えるときにやってはいけない方法とその理由ー P.103
    プラス- 最もラクで効率のよい英単語の覚え方

などなど、これは英語の知識を教える本ではなく、困っている外国人を助けてあげたり、外国人 に対して堂々と話しかけることができる日本人が増えてほしい!という願いを込めて書いた書籍です。この本を読み終わった後には、きっとあなたの「英語」のイメージは全く変わっているでしょう。それだけでなくあなたは日本に対して誇りと自信が持てるようになり、スキルや知識ではな いコミュニケーションの手段としての英語を使っていこうと思えるようになるはずです。

勤勉で優秀、真面目な日本人がなぜか "英語だけは" いつまでも苦手意識を持ち続ける。(⑫)こんな状態 は残念で仕方ありません。ぜひあなたもこの書籍を読んで日本人特有のメンタルブロックを外してください。

ではこの本の著者である 私、「XXXX」を紹介させて下さい、、、、』

 

以上が広告からの引用です。

それでは、私が??と思ったことを率直に述べさせて頂きます。

①ブロンドの白人男性とか、人種について何度も述べられていますが、これがもし、民族衣装を着た真っ黒なアフリカ系人だったりターバン巻いた人だったら対応は違ってくるのかなぁ?

②おいおい、この白人、腹が痛くて30分も通路にうずくまってたら手遅れになり兼ねんぞ。何語でも良いから空港職員なりに助けを求めろよ。高度1万メートルのフライト中に症状悪化したら死ぬかも知れんぞ。

③上記②と重複しますが、助けて貰う前に自分から助けを求めるべきじゃないの? 良識ある普通の日本人なら言葉が通じなくても何とか助けようとするでしょう。特に空港なら、国内線とは言え街中よりは英語に覚えのある係員も居ることでしょうに。

④私の経験からすると、語学を身に付けるに際して、少なくとも"悪影響"を及ぼすような媒体は無いと考えます。そりゃぁ媒体によって効果の差はあるでしょうけど、とりあえず、先ずはその言語に少しでも多く触れることが重要だと思います。

⑤「あなたがもし、英語は話せるようになった方が得だと思っているなら~」とのくだり、"英語を話せないことによって損する"ような境遇がそんなに多いのでしょうか? 腹痛の外国人は言葉が通じないと助けることができないということを指すのでしょうか? 無論、外国語は話せるに越したことはありません。でも、"得"という言葉の使い方に引っ掛かります。就職とか会社での出世とかのことでしょうか?

⑥「聞き流し英語」の効果に関しては私も懐疑的ですが、何もやらないよりはマシでは? 私なら無料の初回お試しセットだけ貰って適宜活用します。

⑦今時、そこそこの規模の街であれば外国人なんて珍しくないですよね。2017年の日本で外国人を見て緊張しますか? 平家の落ち武者の隠れ里のような山奥なら現代の日本でもあり得るかも知れませんが。

⑧「本当は英語を話せるだけの知識や能力を持っている日本人」って、果たしてそうでしょうか? 小生、日本では一応東証一部上場の某メーカーの国際部門で勤務していましたが、新入社員研修の一環で自部門の紹介と自部門に欲しい新人探しを兼ねて講師を務めたことがあります。その際、クイズ形式で新人50人程度を対象に自社の英語表記での正式社名を書かせたのですが、何と正解者はゼロ。正解は"XX Industries, Limited"だったのですが、酷いのになると"Industly"と書いた猛者もいました。"~ly"って副詞かよ。一応、国公立やMARCH、関関同立クラス以上のそれなりの高学歴者が大半だったのですが、それでもこんな程度でした。因みに、一番マシな回答は"XX Industry, Limited"でした。

⑨「日本に誇りを持ち、日本の文化を大切にすること」これは国民として当然のことすね。この項目については、海外在住者として理解できる部分もあります。

⑩小生、出張等でアジア各国も訪れた経験が少なからずありますが英語力は千差万別でした。「英語をカンタンに身につけてしまう」って、他のアジア国人が英語を"カンタンに"身に付けている様子を客観的、定点観測的に見ての考察でしょうか。あるアジアの国では、レストランでMenuという単語さえ通じないという経験をしたこともあります。

⑪これは何となく分かるような気もします。なまじっか英文法の知識があるとミスを恐れて言葉に出せない人も居るには居ますが、でも、それを乗り越えないとまともな語学レベルに到達できません。

⑫「勤勉で優秀、真面目な日本人がなぜか "英語だけは" いつまでも苦手意識を~」っていうのも何か違う気がします。東芝・W/Hのニュースなどを見ていると、ビジネスの上で日本人には生き馬の目を抜く世界で生き抜く、ある種、えげつなさのような資質が不足していることの方が問題だと私は思います。商談での英語などは必要に応じて通訳を雇えば事足ります。

 

現在韓国語と格闘中ということもあって語学習得については自分なりに思うところもあり、長々と駄文を書いてしまいました。小生、学生時代に1年弱カナダに語学留学したこともあり、英語力はそこそこといったところでしょうか。留学前にTOEICは受けませんでしたが、帰国後は8百点台中盤程度までには向上しました(この広告の講師の方は、「3ヶ月余りで英語がペラペラ」になったそうなので私の英語などは笑われるレベルでしょうけど・・・)。また、日本での会社生活の8割程度は国際部門で過ごしましたが、業務上で英語に関して痛痒を感じたことはゼロとは言いませんがそれ程ありませんでした。

そういった業務上のメリットよりも、仕事を通じて親しくなった外国人との人間関係や、英語がある程度出来れば英語圏以外でも何とか自分で自由に旅が出来ること、そして何より、色々な国から来たクラスメイト達とカナダで過ごした留学生活は大切な思い出です。

写真が何もないと記事が寂しくなりますので、カナダ留学時代の写真を何枚か貼り付けます。

1995年4月、開港直後の関空にて。期待と不安で胸が一杯だったことでしょう。f:id:prugio:20170503115529j:plain

トロントにて。8月のみトロント大学のサマーコースに通い、その後9月はバックパックを背負ってカナダ横断の旅をしました。f:id:prugio:20170503120219j:plain

やはり間近に見るナイアガラの迫力には圧倒されました。f:id:prugio:20170503115619j:plain

バンクーバーではこのアパートで独り暮らししていました。所謂1ベッドルームという間取りで1階には共同のプールもあり、一人暮らしには申し分無い住まいでした。ダウンタウンのど真ん中という立地にもかかわらず家賃は月600ドル。当時、超円高だったので円換算では4万円程度という恵まれた時代でした。
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バンクーバーのランドマークであるカナダプレイス。
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友人の部屋から見たロブソン ストリート。
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蛇足ですが、カミサンとはバンクーバーの語学学校で知り合い、国際結婚まで突っ走りました。結婚以来、一応円満に暮らしているので、英語力よりも伴侶を得たことの方が私にとっては留学の成果だったのかも知れません^^