PRUGIO通信

韓国ソウル在住。旅、飛行機、写真、そして酒を愛する大阪人のブログです。

ミノルタ α-7000を買ってしまいました

先回、ソウル風物市場で「ついつい、いらんものを買ってしまいました」と書きましたが、ミノルタのα-7000を買ってしまいました。α-7000は私が中学生の頃、今は亡き父が発売直後に購入した機種で、私が初めて触れた一眼レフカメラです。

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α-7000との想い出

1985年発売のカメラですので今や31年前のカメラです。父が買ったのも1985年の発売直後、当時「αショック」と言われたほど大人気で、一時は購入者が殺到して入手困難な時期もありました。父はミノルタに遠い親類が居て、そのコネで何とか早々に入手したようなことを言っていたと思います。f:id:prugio:20160604144927j:plain

1985年(阪神タイガースが21年振りに優勝し日本シリーズも制した年です)は、兄は高3で受験勉強中、また、母は胆石の手術直後で養生中で、夏休み中に暇を持て余す私を可哀そうに思った父が私を連れて親子二人で金沢・能登方面へドライブ旅行に連れて行ってくれた想い出があります。私が初めてα-7000で写真を撮ったのはその時のことで、水族館のイルカショーでイルカがジャンプしたりする様子を撮ったことを覚えています。それまでまともにカメラに触れたことが無い私でも自在に撮ることができたのが嬉しくて無駄なショットも多数あったのでしょう、フィルム時代だったので「おいおい、あんまり沢山撮るなよ」と言われたような記憶もあります。父のα-7000はその後どこかで地面に落してボディーが割れてしまい、α-7000ではない新しいαに買い替えていましたが、その壊れたα-7000も、また、その後買ったαも今は実家には残っていません。

特別な想い出のあるカメラなので中古カメラ屋を巡る度に「α-7000無いかなぁ」と探してはいたのですが、有ってもジャンク品の山の中に積まれていてグリップは加水分解してボロボロ、外装は傷だらけ、電池室は液漏れでぐちゃぐちゃといったコンディションのものばかりなので流石に買うには至りませんでした。そんな中で先日、ソウル風物市場でα-7000に遭遇。触ってみると液晶に液漏れがあるもののAFは動くし、精度はどうか分かりませんが露出計も作動しているしシャッターも大丈夫そうな個体でした。ガンダムのアムロのセリフ、「こいつ、動くぞ」と心の中で呟いてしまいました。

ただ、問題は価格で店主の言い値は10万ウォン。交渉してみましたが、「これ、レンズはSONYでも使えるからそこそこ人気があるんですよ」とのこと(ほんまかいな?)、更に食い下がってみたものの下げてくれる様子はありませんでした。しかし、ここソウルで逢ったのも何かの縁、タイムカプセルを開ける気分で買ってしまったというのが購入の顛末です。

 

そうそう、こんなカメラだったなぁ

それまでうちにあったカメラはキヤノンのAE-1、当然操作系はダイヤル式で、各種表示はダイヤルの数字、ファインダー内のメーターも指針式でした。それに対しα-7000は表示は液晶、操作もボタン式で、当時はハイテク感満点でした。シャッターボタンは指で触れるとスリープからスタンバイ状態になって測光し、半押しするとAFが駆動します。f:id:prugio:20160604154831j:plain

 

露出補正、ISO設定、撮影モード、DRIVE(シングル、連写、セルフタイマー)の切り替えは左側のボタンで行います。これらのボタンを押しながらシャッター側の青い▽△ボタンを押して操作します。ISOボタンについては、フィルムのISO値はDXコードを自動で読み取ってくれるので通常は触れる必要はありません。露出補正は+/-0.5刻みで、最大+/-4.0までの補正が可能です。f:id:prugio:20160604160748j:plain

 

電源はスライド式のスイッチで、真ん中のONにしておくと電子音は鳴らないという気遣いもあります。また、A、S、Mに設定中でも、その上の"P"のボタンを押すとプログラムモードに戻るのは当時としては良く練られた設計です。液晶に漏れがあるのは古いα-7000に良くある持病なので止むを得ません。f:id:prugio:20160604161709j:plain

 

MODEボタンを押しながら▽△を押すとこのように撮影モードが切り替わります。"PROGRAM"のスペルを上手く活用した表示です。f:id:prugio:20160604162440j:plain

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左側にも▽△ボタンがあり、A、Sモードの時はこちら側でも操作できます。Mモードの時はシャッター側の▽△ボタンはシャッター速度を、レンズ側▽△では絞り値を設定します。

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iPhoneを押し付けて撮ったので写りが悪いですが、ファインダー内はこんな感じ。AFポイントは勿論中央の1点のみです。f:id:prugio:20160604164330j:plain

 

レンズ

35-105mm f3.5-4.5、フィルター径は55mmです。当時の価格は62,000円だったようです。うちの父が使っていたのはこれではなく28-85mm f3.5-4.5でした。f:id:prugio:20160604164620j:plain

 

このレンズ、持ってみるとずっしりしていて中々高級感があります。簡易マクロは昔のズームレンズに良く有った機能です。f:id:prugio:20160604164936j:plain

 

テレ端まで伸ばすとこんな感じです。うちに来た個体は傷もなくズームリングのゴムもまあまあ綺麗です。また、レンズ内にカビや曇りもありません。f:id:prugio:20160604165208j:plain

 

ミノルタが満を持して世に出したαマウント。f:id:prugio:20160604165547j:plain

 

コンディション

フィルム室は綺麗で、シャッターにグリスの滲みなどもありません。モルトも弾力があって生きています。f:id:prugio:20160604170054j:plain

 

電池室も綺麗に掃除されていますが、やはり液漏れしたことがあったようで、接点のバネには水色っぽい結晶が少し付着しています。f:id:prugio:20160604170302j:plain

 

注意書きは英語と日本語です。f:id:prugio:20160604170348j:plain

 

ストラップをサービスで付けて貰いましたが、α-7000の純正では無いと思います。ストラップのコンディションはイマイチで、触るとポロポロとゴミが落ちます。f:id:prugio:20160604170432j:plain

 

ファインダーのイルミネーターもちゃんと点灯します。f:id:prugio:20160604170718j:plain

 

当時のライバル、ニコン F-501と

F-501と並べてみました。以前私のホームページに書いたことがあるのですが、これもソウルで購入したものです。f:id:prugio:20160604171112j:plain

 

思い切ってαマウントに切り替えたミノルタと、伝統のFマウントを堅持したニコン。マウント径は、ミノルタαは50mm、ニコンFは44mmです。f:id:prugio:20160604171314j:plain

 

フィルム巻き戻しが手巻きだったり操作系がダイヤル式だったりするF-501。これはこれで好きですが、発売当時は、やはりF-501は古臭く見えたことでしょう。f:id:prugio:20160604171910j:plain

 

α-7000って、写真で見るとカクカクした80年代的なデザインやプラスッチッキーな質感など、少々安っぽく見えるかも知れませんが、改めて実際に手にしてみると、やはり当時ミノルタが社運を賭けて発売しただけあって、それなりに「良い物感」はあります。流石に今更これを常用する気はありませんが、たまにはフィルムを通すようにしながら、亡き父との想い出として大切に保管するつもりです。

 

恐らく当時α-7000で撮った写真

1983年発売の7代目クラウンで、我が家のクルマでした。時期的に考えるとα-7000で撮ったものだと思います。前述の北陸ドライブ旅行もこのクルマで行きました。f:id:prugio:20160605172504j:plain